「おじいとチャリとそれから私」の話


自転車を買った!

私がこの町に越してきてからはや半年が過ぎ、
満を持して買いに行きました。


とにかく安い自転車が欲しくて行ったその店は、味のある町の昔ながらの自転車屋でした
緊張しつつお店を訪れると「いらっしゃい、中入ったら?」とちょっと怖そうな店主。さばさばの中に愛が隠れてる系の人かな?と思いました。私はというと緊張し過ぎたのか、しどろもどろな話し方をしてしまったのか、
店主に「日本人ですか?台湾人と中国人はよくここで中古買っていきますけどね」みたいなことを言われ内心ドキッとしてしまった。日本人だけどね。

(よく知りませんが私の住んでいる市一帯は中国人(特に若い人?)が多いみたいで、ナチュラルに私にも外国人疑惑がかかったようです。)



ともあれ無事自転車を購入しました。

そこで買った自転車は、中古で¥4000-なんだけど見た目になんの申し分ないどころか、乗り心地が良くてちゃんと店主のおじちゃんが綺麗にしておいてくれてたようなのが分かるし、ギアというオプションまで付いてこのお値段、お安〜い!
…いい買い物したなぁと思いました。オプションと言えば、鍵に元々くっ付いていた大きめのキーホールダーがあって、何のデザインかとおもえば、かのシンガポールのマーライオンでした。「東南アジアが今アツい2016」的な私にとってはこれまた嬉しかった。それは外さずにそのまま使うことにしました。




まあなんせ、行動範囲が広がるので嬉しいて嬉しいて、
早速、自転車を乗り回し、普段のお決まりルートではない道を通ってみたり、駅にあるでっかい駐輪場を覗きに行ったり、隣駅のイオンに行ってみたり、歩きじゃよう行かんという結構遠めの県立図書館に行ってみたりと、冷たい風に打たれながら駆け巡りましたね。徒歩で時間+寒さの勝負してる時と、どっちが寒くてしんどいか問題があったけど、自転車に乗れる喜びという気持ちの点で徒歩に勝りました。


そしてなにより、日が沈んだ後の外の真っ暗さと寒さが厳しくなってきていたのでこのタイミングで自転車を手に入れられたのは本当に良かったし
これからは、 色んなことが調子よく、ちょちょいのちょい之助になれそうです。



まさに自分は今ちょい之助だと実感できることでいえば、
私のバイトに行く時のコースは徒歩だと毎度二十分かかっていたんだけど自転車で行けるようになってからかなり短縮されたことかな。そんでかなり生活のレベルが上がったとおもう。


今までなら、学校から帰ってきたら、バイトに向かうにはちょっと早くて微妙な時間にさて家を出るか出ないかと無為に過ごしてしまっていた時間を、県立図書館で過ごす時間にすることが出来るわけだわ。そうなんだわ。

時間の余裕と心の余裕は比例するんだわ。
(余裕な人の口調:当社イメージ)




それで、昨日ですが私は初めてその県立図書館に自転車で行ったわけです。


ところが、その帰りしな、Googleマップ先生に助けてもらいながら道を歩いていたところ
向かいからスタスタと通行人のじいちゃんがやってきました。
じいちゃんは突然、「〇〇病院はここの一つ先ですか?」とその歩みを止めないまま訪ねてきて、

例えるなら、公園をウォーキング中のAさんと犬の散歩中のBさんが「あ〜どうも〜こんにちは〜。」とか言いながらすれ違うとき位のテンションです。



私も咄嗟に「あ、そうです〜。」と答えて、すれ違いざま「どうも〜」と言っておたがい何事もなかったかのように歩いていったけど、いや、まさに今さっき『こんなとこに病院あるわ〜』と思いながら歩いてきた所だったんです私。

(急やしこわいしあせるーーーー!スッと答えられて良かったーーー!)と思った。



なんせその時、 自分としてはかなりゆっくりキョロキョロしながら歩いていたつもりだったし、そんな若者を土地勘ある人間として扱ってくだすったじいちゃん、読みが浅いわ。ありがたいけどね。



でもじいちゃんがそうやって聞いてきてくれたことでこちらも答えられたのだし、何かステージを一つクリアして満足したような感覚になって私は少し市民として進歩できたのでは?と思って
結果、『ありがとうね じいちゃん。』っていう話でした。